情報発信を始めようと思ったとき
「会社にバレるのが怖い」
「知り合いに見られたら恥ずかしい」
「顔を出さなくても、内容が良ければ稼げるはず」
そう思って、ひっそりと顔・声を出さずに始める方も多いはずです。
たしかに、その方法で成功している人もゼロではありません。
ですがハッキリ言わせてもらうと、それは自分から超ハードモードを選択しているのと同じです。
何かよっぽどの事情があるならまだしも、顔・声が出せるなら絶対に出した方がいい。
顔が無理でも、せめて声は出した方がいい。
今回は僕の実体験も交えつつ、その理由を説明していきます。
見えない相手からは買うのは単純に怖い
特に無形の商品を売る場合。
顔も声も出していない発信者というのは、お客さんの立場からするとシンプルに怖いです。
自分が客の立場ならどっちを選ぶ?
例えば、あなたが今、何か深刻な悩みを抱えていて解決策を必死に探しているとします。
そこで2人の発信者を見つけました。
Aさん: 顔も声も出して「これはこうなんですよ」と自分の言葉で語りかけてくれる。
Bさん: 顔は出さず、声もAIの自動音声。流れるのはスライドやアニメーションだけ。
もしこの2人が同時に「個別相談を受け付けます」と募集をかけたら、あなたはどちらに申し込むでしょうか?
ただ情報を得るだけであれば、別にどちらでもいいかもしれません。
ですが、いざ「この人に相談しよう」「この人のサービスを買おう」という段階になると、どんな人かわからないという不安は、とてつもなく大きな障害になります。
情報発信では、その人らしさが武器になる
顔立ち、声のトーン、話す時の雰囲気……。
こういった情報は無意識のうちに、その人自身の人柄を伝えます。
「この人は優しそうだな」「この人の話し方は信頼できそうだな」
そういう感覚が、最後に「この人から買おう」と決める決定打になります。
顔や声という情報を隠すことは、自分からわざわざ超ハードモードの道を選んでいるようなもので、成約のチャンスを捨てているのと同じです。
「これAIじゃね?」とも思われかねない
今の時代、AIの進化は凄まじいものがありますよね。
AIが出力する画像や動画でも、人間が作ったものとだいぶ見分けがつきにくくなってきています。
これが情報発信にどんな影響を与えるかというと、発信する内容の信憑性がこれまで以上に厳しく問われるようになるということです。
例えばあなたが「私は過去にこんな大きな失敗をして、そこから這い上がってきたんです」みたいな内容を発信したとします。
ですが顔も声も出していない発信だと、それを見る受け手は心のどこかで「これって全部AIに作らせた、それっぽい作り話なんじゃないか?」と思ってしまいかねません。
今はまだ、AIに書かせた文章だと「どこか浅いな」と感じる部分があるかなと思います。
ですが、これも時間の問題で、いずれ人間が書いたものと区別がつかなくなる可能性があります。
そんな時代に、文字だけで「これは私が経験したことで〜」と伝えても、どうしても信憑性の部分で損をしてしまうわけです。
テクニックで多少の集客はできても、購入につながるかは話が別
例えばYouTubeなどで再生数を伸ばすだけなら、ある程度テクニックでなんとかなる部分もあります。
すでに伸びている先行者の動画を分析して、その内容を(言い方は悪いですが)パクっていけばある程度の再生数は確保できます。
ただ、そこから実際に商品が売れたり「この人なら信頼できる」と思ってもらえるかとなると話は別です。
「この人はたしかに実在していて、自分の言葉で語っている」
そういう確信を持ってもらうためには、やっぱり声や顔という生の情報が重要になります。
商売をするのに何万人も集める必要はない
「自分のビジネスを軌道に乗せたいなら、最低でも何万人といったフォロワー・登録者がいないとダメだよな」と思い込んでしまう人がいます。
ですが、現実はそうではありません。
僕がライターとして活動し、初めて自分の個別指導サービスを販売したとき、YouTubeのチャンネル登録者は300人ほどしかいませんでした。
普通に考えたら、登録者300人のどこの誰かもわからないやつが売っているサービスなんて、怖くて買わないですよね。
それでも商品が売れたのは、やっぱり僕が顔を出したり声を出したりして、自分がどういう人なのか、どういう思いでやっているのかといった、人間性を前面に押し出していたからだと思います。
もし僕が顔も声も出さず、SNSやブログだけで発信していたら、結果は100%変わっていたはずです。
「言っていることは正しいかもしれないけど、なんか怪しいな……」で終わっていたに違いありません。
集客数ではなく成約率を高める意識
ビジネスの売上はシンプルな方程式で決まります。
ズバリ「集客数 × 成約率」です。
大物YouTuberのように、圧倒的な知名度と集客数の暴力で何十万人も集めて売上を作る……なんて戦い方は、僕ら凡人にはまずできません。
集客数に限界がある以上、僕らが考えるべきは成約率です。
要するに、数は少なくとも「この人の話なら信じてみよう」と思ってもらえるか。
人が行動するとき、商品を買うとき、最後は論理ではなく感情で判断します。
その感情にアプローチしようと思ったとき、顔出し・声出しはメチャクチャ効果を発揮するわけです。
顔出し・声出しに抵抗がある方へ
とはいえ「職場にバレるのが怖い」「友達に見られたら恥ずかしい」と思う方もいますよね。
その気持ちも分からなくはありません。
ですが……ちょっとキツいことを言うと、それは自意識過剰なんじゃないかなと思います。
最初のうちは驚くほど見られない
まず知っておいてほしいのは、情報発信を始めたばかりの頃は、驚くほど誰にも見られないということです。
例えばYouTubeであれば、動画を投稿して24時間経っても再生回数は1回か2回。
1週間経って、ようやく4〜5回。
これが普通の世界なんです。
仮に登録者が1,000人や2,000人になったとしても、日本には1億人以上の人がいます。
世間一般から見れば、チャンネル登録者が数千人になったからといって、他の人からすれば「誰それ?」です。
住所まで公開してもトラブルは起きない
僕の話をすると、ライター向けのYouTubeチャンネルで登録者が3,000人ほどいますが、知り合いから「YouTube見たよ!」と連絡が来たことは一度もありません。
それどころか、僕は仕事上の理由で住所や電話番号、メールアドレスまでインターネット上に公開しています。
「そんなことして大丈夫?」と思うかもしれませんが、トラブルなんて何一つ起きていません。
たまに怪しい営業メールは届きますが、そんなのはフィルタリングしておけば済む話です。
もちろん、リスクがゼロとは言いません。
ですが、それ以上に顔を出して信頼を得るメリットの方が比較にならないほど大きいんです。
真っ当な発信をすれば恥ずかしくもないはず
もし「知り合いに見られるのが恥ずかしい」と感じているなら、一度自分の発信内容を振り返ってみてください。
「AIで誰でも初月から10万!」みたいな煽り気味の怪しい発信をしていないか?
自分でも「ちょっと嘘っぽいな」と思いながら発信していないか?
自分が真っ当なことを言っているという自信があれば、恥ずかしがる必要なんてどこにもないはずです。
胸を張って「これはこうだ!間違いない!」と言える内容を発信しているなら、家族や友達に見られても「自分はこういう信念で活動しているんだ」みたいに堂々としていればいいと思うんですよね。
副業バレが怖いなら、利益が出る寸前で止めればいい
「会社が副業禁止だから、顔を出すとバレるのが不安……」
そういう理由なら、利益が出る寸前で止めておけばいい話です。
そもそも副業というのは「本業以外で収入を得ること」であるはずです。
つまり、1円も稼がず、ただ動画を配信したりブログを書いたりしているだけなら、それは会社に文句を言われる筋合いのない、ただの趣味といえます。
副業バレがどうしても怖いなら、まずは収益化をせず、情報発信・ファン作りに専念してみてください。
例えばYouTubeなら、登録者が2,000人、3,000人と増えてきて「これなら間違いなく今の給料を超えられる」という確信が持てるまで待てばいいんです。
会社に勤めている間は無料相談とか無料コンサルとかをやって、まずはお客さんに結果を出してもらうことに集中する。
そうして、いよいよ「これで食っていける!」と思えたタイミングで収益化して、同時にスパッと会社を辞めて独立する。
この手順なら会社とのトラブルを避けつつ、安全に自分のビジネスにシフトしていけます。
まずは声だけでも発信してみてほしい
今の時代、noteの文字だけ、SNSの投稿だけで信頼を勝ち取っていくのは正直言ってかなり厳しいです。
どうしても顔を出すのが怖いなら、せめて「声」だけでも出してみてください。
僕がおすすめしているのはPodcastです。
例えば、すでにブログ記事を書いているなら、それをそのまま読み上げるだけでも立派なコンテンツになります。
できれば多少アドリブとして
「記事ではこう書きましたけど、実は裏ではこんなことがあって……」みたいなことを言ってあげれば、一気にその情報に人間味が宿ります。
さほど手間もかからないので、ぜひこの発信は試してみてほしいです。
大した再生が伸びなくても、自分を信用してくれる、濃い見込み客を作るという意味では間違いなく効果があります。
